一年前、スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)は、サステナビリティに積極的25軒の創設メンバーホテルと共に「思いやりのあるコレクション」(Considerate Collection)を開始いたしました。新たに5軒のホテルをラグジュアリー・ブランド・コレクションに迎え、全43軒のホテルを掲げるほか、約4万本の木をツリー・シスターズ(TreeSisters)と共同で植樹し、新しいサステナビリティ・プラットフォームのウィーヴァ(Weeva)と史上初のパートナーシップを締結、さらにラグジュアリー・アメニティブランドのヴァニティ・グループ(Vanity Group)とも提携いたしました。

初年にして7割以上の成長を遂げた「思いやりのあるコレクション」
「思いやりのあるコレクション」は、この一年で7割以上増加し、パートナーである世界サステナブル旅行評議会(Global Sustainable Tourism Council、GSTC)の基準に合致した43軒のホテルへ成長いたしました。今年SLHに新規加盟したホテルのうち、「思いやりのあるコレクション」のホテルは2割を占め、同ブランドは類似のホテルをさらに引き付けております。最近加わったホテルには、村の復興プロジェクトがラグジュアリー・ホテルへ転換したカザーレ・パナヨティス(Casale Panayiotis)が含まれます。キプロスのトルードス山脈に静かに佇むこちらの再生型ホテルは、海辺の滞在に代わるオプションとなります。もう一軒、ブラジルのイタカレにあるバラクーダ・ホテル&ヴィラス (Barracuda Hotel & Villas)は、ブラジル東部のバイーア(Bahia)州とオーナーのスウェーデンのルーツを見事に融合させた人里離れた全室スイートの隠れ家的ホテルです。持続可能性の魂を宿す全26室のホテルは、イタカレのありのままの美しさをご紹介します。さらに、ミシュラン・グリーン・スターのレストランとオーガニック食材が0キロ距離で収穫できる、トスカーナの15世紀の農家邸宅を復元したヴィラ・ペトリオーロ(Villa Petriolo)も迎え入れました。2005年以来SLHに加盟しているアリーンタ・リゾート・アンド・スパ・プーケット(Aleenta Resort and Spa Phuket)は、タイから新たに加わった2軒のリゾートの一つです。もう一軒は、タイ有数のビーチリゾートクラビの地元の漂海民チャオ・レイ(Chao Ley)まで広く地域に根付いたジボラ・リゾート(Zeavola Resort)となります。

 4万本の木でTreeSistersを継続支援
昨年、SLHは「思いやりのあるコレクション」の立ち上げをはじめとする様々な事業活動と共にTreeSisters(ツリー・シスターズ)とのパートナーシップを開始いたしました。SLH INVITED メンバーレートご利用での予約および滞在の際は、SLHの各部屋一泊につき、TreeSistersの活動のために最大2本の木を植えるための寄付金が含まれます。SLHは今まで東京ドーム約90個分に値する4万本弱の木を植えております。

SLH × Weeva
SLHは、2022年10月に開始されたサステナビリティ・プラットフォームWeeva(ウィーヴァ)とこれまでにないパートナーシップを締結いたしました。独自設計されたプラットフォームは、小規模ホテルや宿泊施設プロバイダーに特化して測定可能で総体的である持続可能な慣行を採り入れており、SLHは初めてホテルグループとして提携。本パートナーシップにより、全520軒のSLH加盟ホテルは限定の年間優待レートでプラットフォームを利用することができます。SLH全額出資により、現在の「思いやりのあるコレクション」全ホテルは初年はサービスの利用が無料となります。

SLH × VANITY GROUP
今月、SLHはVANITY GROUP(ヴァニティ・グループ)との独占的なブランド・アメニティ・パートナーシップの締結を発表いたしました。ホスピタリティの美の館として知られるVANITY GROUPは、思い出に残る宿泊体験を創造する最も人気のあるファッション、美容、ヘアケア、スキンケア、ファイン・フレグランス、ライフスタイルおよびスパブランドのライセンスを取得しております。KARL LAGERFELD(カール・ラガーフェルド)やJo Malone CBE(ジョー・マローンCBE)が手掛けるJo Loves(ジョーラブズ)をはじめとする優れたパートナーと提携しているこちらのラグジュアリー・プロバイダーは、ホテルアメニティを単なる必需品から素敵なスイートルームでの宿泊に匹敵する体験へと向上させたことで定評を築いてきました。これらの事業は、消費後に再生利用されたポスト・コンシューマー・リサイクル物資や海岸に廃棄されたオーシャンバウンド・プラスチックをパッケージに取り入れ、サトウキビ、クラフト紙、コーンスターチを使ったアクセサリー作り、リサイクル可能なアルミと堆肥化可能なキャップから100%プラスチック・フリーのチューブを開発するなど、製品、包装、そして製造過程で責任ある持続可能な慣行を実施しております。

SLH開発部副社長のダニエル・ラディントンは、次のように述べております。「一年以内に『思いやりのあるコレクション』に43軒のホテルを迎え入れたという目標の達成を誇りに思います。」また、「これらのホテルの多大な努力により、持続可能なラグジュアリーが緊急でありながら圧倒されず手に届く目標であることをSLHホテル全体に示し、刺激を与え続けております。影響を測定することはSLHにとって重要であり、Weevaとの提携により『思いやりのあるコレクション』ホテルのみではなく最終的には全てのSLHホテルの透明性の報告および表示に役立つことを期待しております。」

SLHは、企業の持続可能性を追求し続けており、HQ*のカーボン・フットプリントを監査する取り組みに着手しました。2021年は、平均でSLHの従業員一人当たり1,514 kgでした。SLHのマネージング・ディレクターであるリチャード・ハイドは、次のように述べます。「内部作業は継続的です。事業慣行の改善に努める中で、収集したデータの活用とイーコレクティブ社(ecollective)のご協力のもと、適切なサプライヤーとの提携や出張の優先順位の調整などの戦略を用い、2023年にチームのCO2削減目標を前年比7%に設定しました。事業を拡大してもフットプリントは年々小さくしていく必要があります。」

SLH INVITED メンバーレートご利用でのご予約およびご滞在の際は、SLHの各部屋一泊につき、TreeSistersの活動のために最大2本の木を植えるための寄付金が含まれております。